声を大にしてセックスと叫ぶ

セックスアンドザシティの四人娘になりたい

ヤリマンは人間じゃない

 

ヤリマン・デートの流れ

難しいことはありません。

Step 1 会う

Step 2 食事

Step 3 セックス

たったこれだけ。3ステップ。ポイントカードの申請とおなじ手軽さ。

一番ハードなのは、食事。相手の退屈な話を聞いて、面白がったり、マウントをとらせてあげる。会うまでのメッセージは適当に絵文字をつけておけばいいので気軽なんですが、実際に会うってなると表情も変えなきゃいけないから、だるい。

でも、食事にはいくべきです。自分がリラックスするためっていうのもあるけど、相手が私をどう扱ってくれるのかわかるから。

 

 

お食事のススメ

出会い系サイトで相手を探している人って、意外とまともな人が多い印象。ベンチャーの社長とか、自称アーティストは置いておいて。大学生とか会社員なら感覚はとても一般的なんだなということが話していてわかります。普通に恋人も作れるし、私生活にも満足している。一時的に寂しくなってその空しさを埋めたいけど身近には手を出しにくい。そういう人がわらわらいます。

そういう普通に成功している人は、出会い系サイトで知り合った男と会ってしまう女の子を見下すんです。言い切れないけど、見下しがち。女の子との会話で得るものなんてない、とか思っているのかな。セックスも独善的でした。

最も顕著だった某大手IT企業の社員は、食事中、ひたすら「俺の夢」を語っていました。将来俺は人の助けになる仕事がしたい。俺は人と話すための勉強とか、自分を効果的に見せるための研究とかをしているんだ。「俺と食事するの楽しいでしょ、わかる。」みたいな感じでした。キモい。

肝心のセックスは、「俺、寂しい」と謎の誘いをしてきてからの自宅連行。私を濡れさせるための一連の機械的な前戯のあとにゴム無しで挿入しかけて、死ね、自分がいったら終わり。死ね。「女の子をいかせたことはほとんどないなー」とか言っていました。死ね。

顔面も好みじゃなかったし、キスも死ぬほどまずかったので、今後は絶対ないなと思ってそこから軽く塩対応したら、タクシー呼ぶとか言っていたのにそんなこと全くしてくれませんでした。腹立ったしそんな人にさわられた体で人目に触れたくなかったので、意地で黙ってタクシー拾って帰りました。

お兄さん、遠くまで運んでくれてありがとう。

 

ヤリマンは人間じゃない

もし、私が某大手IT企業の社員の彼女だったら、きっと彼はもっと私を労わったセックスをしたでしょう。私が言わずともゴムを付けただろうし、ゴムがあるのに、あるかなーなんて言いながら探しにはいかないだろうと思います。

そこで気付きました。「いま、私は人間じゃないのかもしれない。」

あわよくば、後先を考えずに生でやれるような、女の形をした穴。

確かに私は彼に対して、セックスをすることは許しました。でも、私を穴として扱っていいとは言っていない。お互いにワンナイトだとわかっていて誘われ、許すと、どうしてそれは人間として扱わなくてもいいということを許したことになるのでしょうか。

 

これは、①日本で男のポルノ文化が肥大して広まっている所為なのか、単に➁彼が最低男なのか、それとも③私が新時代を行き過ぎているからなのか。

 

①は、よく言われることですよね。AVとか、エロ漫画とかの文化が日本ではほかの国と比べて非常に発展している。そして、男性が自慰行為をすることは当たり前の権利であるかのように声高に主張されるけど、女性の自慰行為は隠すべきものとされる。

こちらとしては、日に何度も出さなきゃいけないとか知らねえよって思います。私も生理前とか一発やらなきゃ寝れねえよ。

AVやエロ漫画はとても男性本位に描かれすぎていて、男性に振り回されることに女性が喜ぶ描写とか、嫌よ嫌よも好きのうち描写とかが多いように思います。その所為で、男性本位に女性を穴として扱うことに違和感を覚えない。そう考えることもできますね。

(話はそれますが、AVを見る男性にぜひ勧めたいのは18禁のBL漫画です。性欲もあり、恋愛欲もある、でもさまざまな理由で、現実では決して満たされない女の子たちが作り上げた文化です。男同士のやり取りだから、もちろん二人の立場は平等。攻めは受けが喜ぶように、受けは攻めが喜ぶようにお互いに尽くす描写が非常に多いです。これを書く女の子も、読む女の子もどちらかに感情移入して「萌える」わけですから、潜在的に平等な扱いを望んでいる女の子は多いと思います。)

 

➁これは、上述した通りです。

 

③そして、これが最も考えなくてはならない問題です。

もしかして、ヤリマンってポピュラーじゃないの?

もしかしたら、ただセックスが好き、入れたい入れられたい、気持ちいいのが好き、という女の子は非常に稀なのかもしれないです。

…驚きました。ヤリマンって広辞苑に載っていないんですね。

(あらためてWikipediaで調べてみると、「男性側からの蔑称」なんてことが書かれていました。ハハン。これもAV文化の負の遺産だったわけですね。)

色々問題はありましたが、LGBT広辞苑入りしたり、アセクシャルなどが知られるようになった現代で、どうやらヤリマンはまだまだ無名な存在らしい。

しかしこのブログはヤリマンについて考えるブログです。たとえ広辞苑に載らずとも、私は自分自身と向き合い、私と同様の他の女の子たちの存在を知ってもらわなければ。

ぶっちゃけノリと勢いで書いているので、そんな使命感は実際ありませんが、インターネットに載せているからには、私みたいになって少し悩んでる女の子に届けばいいと思います。

 

そして、ひとつわかってもらいたいのが、私はしばしば女尊男卑的な発言をしますが、セックスをするときは相手の男の子の事を尊重してオーラルセックスもするし、乗るし、ゴムもつけるし、開発もします。食事の時は自分の話ばかりしないし、サラダも盛ります。レストランで働いてたことがあるのでワインもビールも注げます。お礼も言うし、相手がこちらを見てくれる人だったら、普通に割り勘します。

こちらとしては、男性を棒としてみても、楽しくないんですよ。だから食事も前戯だと思って臨んでいます。

 

 

最後に、SATCのキャリーの言葉を次回の布石として、今回を終えましょう。

 

―”Which comes first, chicken or love?”

 

リトル・キャリー代表